先輩フォレストワーカーインタビュー

道願 幸治郎さん
物部森林組合
道願 幸治郎さん
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  • 転職
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高知県出身の道願さん。三重県で自転車店に勤務していましたが、マウンテンバイクを通じて山の仕事に興味を持ち、林業に就業しました。
Uターンし、現在は物部森林組合の地籍調査担当として働いています。

前職ではどのような業務をされていましたか?

三重県の自転車店に勤務していました。

林業を始めたきっかけや理由を教えて下さい。

マウンテンバイクという自転車で、山を走り回る楽しさに出会いました。山の素晴らしさ、魅力、可能性に興味を持ち、そんな山で仕事がしたいという思いが芽生えたのがきっかけです。

道願 幸治郎さん

どのようなステップで物部森林組合に入ったのですか?

林業労働力確保支援センターに相談に行ったところ、就職先として物部森林組合を提案していただき、就業体験を経て決めました。

働きやすさや職場環境など、働き手から見た物部森林組合の特徴を教えてください。

チェーンソーや刈払機など、仕事に必要な道具類は貸与してもらえます。自分のような未経験者でも、働き始めやすい環境です!

現在の仕事内容を教えてください。

市役所などから依頼された山林の地籍調査をしています。

山林にはその土地の所有者がいますが、土地の購入者が何世代も前の人の場合、現在所有権のある人(子孫)が土地そのものを把握していないことがよくあります。所有者が土地の所在確認のために市役所などに問い合わせ、そこから我々のような森林組合に調査依頼(委託業務)が来ます。僕たちは図面を見ながら山を歩き、その土地の目安となるポイントに杭を打ちます。そこにあとから測量会社が入り、新しい図面(所有者の最新情報)ができていくという流れです。

道願 幸治郎さん

林業の仕事の魅力と大変なことをそれぞれ、教えてください。また、林業のやりがいはどんなことでしょうか?

林業の事業体は、土地の所有者がわかって初めて、その山林の手入れ(伐採や植え付け等)ができます。地籍調査は、一般的な林業のイメージである木を伐る場所をつくるための第一歩となる大事な作業です。

また、最新の土地の情報を記録することは、災害などが起きた場合に土地を復旧する一助にもなります。

土地が調査できた際には山主さんが来られることもたまにあり、感謝していただけたり、その土地の昔の話が聞けたりして、楽しさややりがいに繋がっています。

大変なことは、土地の情報が古すぎて地形が変わっていたり、地図に最新の所有者情報が反映されていないことがあります。古いものだと明治時代から情報が更新されていない地図もあります。

また、今の業務に慣れていない時期には、自分がいる場所が分からなくなり、遭難しかけたことがありました。そうならないために必ず先輩と一緒に行動するようにしています。

夏になってくるとマムシやスズメバチが出てくるので、気をつけていく必要があります。

仕事をするうえでの楽しみなどはありますか?

山を調査しながら、マウンテンバイクのことばかり考えています(笑)

山中にある昔からの生活道などから、マウンテンバイクが楽しめそうな場所をこっそり探しています。

実際にマウンテンバイクで走る際には、その土地を管轄する森林組合や猟友会、ご近所の方に挨拶をし、お断りを入れてから、遊ばせてもらっています。マウンテンバイク仲間も年々増えています。

林業と自転車修理業の兼業をされていますが、両立するための工夫や苦労などはありますか?

前職が自転車店勤務で、林業就業してからも自転車修理業・販売業を兼業しています。マウンテンバイクが林業就業のきっかけでもあるので、働きながらもマウンテンバイクのことばかり考えています(笑)。

本業に影響が出ない程度に自転車業の方は無理をせず、ほどほどに良いバランスを心掛けてます。また、子育てが始まったこともあり、現在は縮小気味です。

以前は職場近辺のエリア(香美市物部町)に住居兼自転車作業場を設けていましたが、今はそこには住んでおらず林業の仕事道具や自転車関連の道具を置き、職場の拠点としてアトリエ的に使っています。

道願 幸治郎さん

林業はどんな人におすすめの仕事ですか?

自然が好きで暑さ寒さに強く、体力に自信のある方が向いていると思います。

これから林業を目指す方へのメッセージをお願いします!

この世界に飛び込む前は、林業の世界の先輩方は職人気質・ぶっきらぼう・無口で怖そうと勝手にイメージしていました。正直、イメージ通りそのまんまという方もいますが(笑)、意外と皆さん気さくでナウいです。