林業就業の基本知識
林業の仕事とは…
木を植え、森林(もり)をつくり、守り育て、木材を生産し、販売する仕事です。
森林(もり)は、主伐(収穫)を迎えるまでに少なくとも40年以上の歳月を要します。林業に携わる人々は日々、次の世代へ引継いでいくことを見据え森林(もり)と向き合い、苗木の成長を見守り、健全に保つため種々の手入れを繰り返し繰り返し行う地道な仕事をしています。最近では、高性能林業機械やドローンの導入など、先端技術を取り入れ、作業の効率化や労働環境の整備を進めている産業でもあります。何より林業は、人の生活に不可欠な自然環境を保全するために欠かせない仕事であり、SDGs(持続可能な開発目標)達成のために重要な責務を負っています。
主な仕事内容
- 地ごしらえ
- 木を伐採した跡地に苗木を植えるための準備として、散乱した枝葉や残木を取り除き、植え付けやすいよう整地する作業です。
- 植え付け
- 地ごしらえした伐採跡地に、新しい苗木を1本ずつ丁寧に植え付ける作業です。
- 下刈り
- 植え付け後、5年程度までの苗木は、周りに生えてくる雑草木よりも背が低いため、苗木の成長を妨げないよう、定期的に周囲の雑草木を刈り取る作業です。
- 除伐
- 植えた木の育成を妨げる雑木や、曲がった木や成長の悪い木を取り除く作業です。
- 枝打ち
- 節のない上質な木を育てるために、下枝を切り落とす作業です。
- 間伐
- 木の成長とともに、森林(もり)を健全な状態に保つため、混みあった木々を間引きする作業です。
- 主伐
- 木材として利用するために、長い期間を経て成長、伐採時期を迎えた木を伐り倒す作業です。
- 造材・搬出
- 伐り倒した木の枝を払い、一定の長さに玉切り、運搬できるよう林道端など決まった場所に集める作業です。
1日の流れ
- 日の出から日没まで
- 林業は、明るい時間帯での作業になりますので、一般的に朝は早く日没までには作業を終了し現場を離れます。
また、作業時間は季節や天候などによっても大きく左右されます。
事前学習資料